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30分後、2人がやってきたのは闘技場だった。
外からでも、中で剣と剣がぶつかり合う音が聞こえる。
ついでに、銃声も聞こえてくる。
「うわぁ……」
なんか、私の来る所じゃない気がする……
聖奈の事はさておき、セラはスタスタと闘技場の中に入って行く。
すると、1人巨大な両手剣を振り回す少年がいた。
髪がツンツンしていて、毎日ワックスを欠かせないといった感じの少年だ。
ついでに、銀髪なのでとても目立つ。
瞳は黒色。
「爆炎流!!」
少年がそう叫ぶと、両手剣を炎の渦が取り囲み、剣を振り下ろすと炎の渦がこっちに向かってきた。
「キャッ!」
聖奈はとっさに目をつぶった。
しかし。
「何やってるのよレオン。」
気づけば、セラが腰に帯びていた双剣を抜いて炎の渦を止めていた。
「セラか。
見ろよ、新しい技なんだぜ!」
「命中率に問題があるようだけど?
私に向かって攻撃してくるなんて!」
「ごめんごめん。
それより、そっちの子は誰なんだ?」
聖奈は一歩前に出てお辞儀した。
「初めまして。
月神 聖奈と言います。」
レオンは、どうやら聖奈の名前を聞いただけで全てを察したらしく、聖奈を武器庫へ案内した。
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