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聖奈が司令室に着いた時には、既にセラとレオン、そして、シフォンとレンがいた。
「今夜の任務についての資料です。」
そう言って、レンは1人づつ資料を配り始めた。
「その資料に書いてある通り、例の水龍はつい先ほどにこの街に現れました。
水龍が消える前に、後を追いかけ、害があるかないかを見極めるのが今回の任務の内容です。」
レンはてきぱきと言った。
「では、水龍がいなくなってしまう前に全員で探しましょう。
トランシーバーも渡しておきます。
水龍を見つけたら他の皆さんにも知らせて下さい。」
レンはそう指示した。
「レンくんってまるでリーダーみたいだよね。」
聖奈がさりげなくそう言うと、なぜだかセラとレオンがクスッと笑った。
「レンは、リーダーみたいじゃないの。」
セラが言った。
そして、レオンが続ける。
「この本部の司令長官なんだ。」
「えっ?!」
「びっくりしたでしょ?
でも、質問は任務が終わってから。
さ、街に出ましょうか。」
セラがそう言うと、皆は一斉に出入口へと走って行った。
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