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「フィーネ?
あいつ、噂に聞く白のフィーネだったのか!!」
そう言った次の瞬間、リヤンのパンチとキックに攻められた。
なんだこいつ、動きが早い!
威力も人間業とは思えねぇ。
ただの少女じゃねぇな……
それに、着ている服も見た事が無いものだな。
レオンはリヤンの攻撃を防ぐのみという形になってしまった。
両手剣は振り回しずらい為、速さの勝負になると不利になる。
「それより……
おい、フィーネ!!
リヤンって弟子がいるなんて噂知らなかったぞ?!
噂じゃ、一匹オオカミじゃないのか?!」
レオンの言葉に、フィーネはニコッと笑ってさらりとこう言った。
「私に弟子なんていませんよ♪
リヤンは私のストーカーです♪」
「えーーーー!!
フィーネ様、それはあんまりですぅ!」
リヤンがレオンに攻撃しながらも悲しそうに答える。
「だって、ちゃんと縄で縛って来たのにもう解いて追いついてきちゃうような人ですよ?
立派なストーカーです!」
フィーネはリヤンをバシッと指差して言った。
リヤンは相当な精神的ダメージを受けたらしく、今にも泣きそうな顔をしている。
「このぉ!!」
リヤンは涙をこらえて戦い、レオンの手から両手剣をはじき出した。
そして、そのまま連続攻撃で容赦無くレオンを地面に叩きつける。
目にも止まらぬ速さで攻撃され、リヤンが攻撃を辞めると、レオンは既に意識を失ってしまっていた。
間違いなく、リヤンの憂さ晴らしにされている。
「よし、終わったぁ♪」
リヤンは満面の笑みでフィーネの方を振り向いた。
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