イニーツィオからの使者

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「そんな笑顔を見せられても、むしろ私のお楽しみを奪ったんですから、責任とってくださいね♪」 顔はニコッと笑っているが、明らかに放っているオーラが怖い。 「ちょっと、どういうこと? レオンはあんな少女にやられるし、能力は使えないし……」 セラが驚いて言った。 「能力? もしかして、知らないんですか? 私が自然に私以外には従うなと命令しているんですよ♪ 自然を操る能力は、私の前では使えません♪」 「フィーネ様フィーネ様!! この人倒したら許してもらえますかぁ?」 突然、リヤンがフィーネの話を遮り、さらにフィーネの返事を待つことなく、今度はセラに突っ込んで行った。 私のセリフ終わってないんですけど! 「まったくもう……」 フィーネは頭を悩ませるばかりだった。 私のお楽しみを2度も奪うなんて、いい度胸してますね♪ 後で、お仕置きして差し上げましょう♪ セラは素早く双剣を取り出した。 「速さなら、私だって負けてないよ。」 宣言通りセラはリヤンの速さに引けをとっていない。 それにしてもこの子、武器無しで私にここまで戦えるなんて…… 人間では初めて。 一体何者? セラは戦いながらそう考えてた。 一方、リヤンもセラの予想外の強さに驚いていた。 この人、結構強いかも…… やっぱりフィーネ様について行くと強い人達に出会えるぅ♪ ついて来て良かったぁ♪
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