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1時限目の体育の授業で、レンはクラスのどの男子にも負けない運動神経を見せた。
授業ではバスケットボールをやっていたのだか、1度レンの手にボールが行くと、誰にもレンを止められなかった。
「す…すごい!」
すごいのは体育だけではなかった。
その後の授業全てにおいて、レンはクラスの誰にも負けない実力を見せた。
昼休みには、レンの周りにたくさんの女の子が集まった。
だが、レンはどの女の子にもため口で1人1人ていねいに断っていた。
「ごめん、今日は1人で食べたい気分なんだ。」
午後の授業中、聖奈はレンについて考えていた。
もしかしたら、レンくんは指輪と何らかの関係があるかもしれない…
今朝の父の言葉も気になる。
レンくんは指輪について何か知っているだろうか?
そこまで考えた時、聖奈は急に眠気がしてきた。
必死に起きようとしたが、まるで何かに引っ張られるようにして聖奈は夢の世界へと引き込まれていった。
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