イニーツィオからの使者

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その様子を見ていた聖奈は唖然としていた。 「えっ……」 あまりにも強すぎる…… レオンとセラを簡単に倒したリヤンをあんなに簡単に倒すなんて…… ていうか、リヤンはフィーネの仲間じゃないの?! リヤンは弟子だとか言ってたけど、フィーネはストーカーだとか言ってたし…… どっちなんだろ…… どっちにしろ、フィーネを怒らせてはいけない事だけははっきりした。 「さて、聖奈さんは一緒に来てくれますよね♪」 フィーネの笑顔が聖奈に向けられる。 この笑顔からは逃れられない。 「それは……」 聖奈が戸惑っていると…… 「あなたは白のフィーネですね。」 なんと、ここでようやくレンが追いついてきた。 シフォンもふわふわのメイド服をひらつかせながら後から走って追いついて来る。 「わぁ! あの人が噂の白のフィーネですか!」 シフォンはまるで有名人にでもあったかのような反応だ。 実際、裏世界では相当な有名人なんだが。 「そういえば、お二人の事をすっかり忘れてました♪ 追いかけてきていたのは知っていたんですけどね♪」 フィーネは楽しそうにそう言った。 「フィーネさん、聖奈さんに何のようですか? 勝手に連れて行かれては困るんですが。」 レンが冷静に、少し力を込めてフィーネに尋ねた。 「失礼ですね。 私はまだ連れて行こうとなんてしてませんよ? 聖奈さんに来ていただけないか尋ねていたところです♪ まぁ、行きたくないと言ったら無理やり連れて行きますけどね♪」 フィーネはさらりとそう言った。
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