イニーツィオとベスティア

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「あなた達は既に自然の力など使えないのですよ。 その事にすら気づいていない愚か者です。」 「そんなものはデタラメに決まっている!」 「ならば、私を自然の力を使って攻撃してみなさい。」 そう言って、イニーツィオは席を立ち、3人に向かって歩み寄った。 「っ!! ならばこれはどうだ!」 海神が取り出したのは水色の剣だった。 シュッ! 剣はイニーツィオの頬を僅かにかすめた。 「確かに、武器なら私を傷つけることができますね。 しかし、自然の力を使えないなど人間も同然。 恐るるに足りませんね。」 イニーツィオは手を振り上げると、空を切った。 次の瞬間、目に見えない衝撃波が襲いかかり、3人は何十メートルも飛ばされて行った。 圧倒的な力…… これほどの力を持つイニーツィオが、なぜ私の力を求めるのだろう? 私の力を借りる必要なんて無いはずなのに……
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