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バタン!!
何かが床に落ちた音がしてクラスにいた全員が聖奈を見た。
「大変!
聖奈が倒れた!」
聖奈の後ろの席の女の子が聖奈にかけ寄る。
聖奈は横になったまま動かない。
他の生徒たちも集まって必死に呼んでいる。
「いよいよ始まったか……」
ただ1人、レンを除いて……
「みんなどけ!!」
レンが声をあげた。
生徒たちは一瞬レンを見た後、そろそろと聖奈から離れた。
その間、先生は保健室に電話している。
レンは聖奈の体の横に座り、冷静に様子をうかがった。
「大丈夫。
寝ているだけだ。
呼吸も脈も安定している。」
「寝ているだけ?
守神くん、どう見てもおかしいでしょ?」
1人の女の子が言った。
しかし、レンは無視して言った。
「僕が保健室に運んでいきますから、先生は授業を続けて下さい。」
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