2年5組

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「こころー、ノート見せてーっ」 「いーよん♪」 「ありがとー♥」 「うんっ」 長い髪をお団子にした凛花が、あたしの席に駆け寄ってきた。 「今日、りん当てられるのにやってないのー」 「いやいや、やりなさいよ」 「だってRUIが出てたんだよ!? もう見るしかないよっ!?」 「RUI出てたのー? 見たかったー」 「こころ、昨日テレビ見てないの?」 「うん」 凛花は、きゃぁぁぁ、もったいない! と叫びながら頭を抱えた。 「こころ、何これ? 全然わかんないっ」 「なんでよー、昨日やったとこだよ?」 喚く凛花に、数学を教えていたら。 「はよー」 「ん? ‥‥翔輝か。おはよー」 右の席の広瀬翔輝が登校してきた。 ドサッと乱暴にカバンをおろした。 「朝からうるせーな」 「うるさくてごめーんねっ」 「こころうぜっ!(笑」 「こころ、わかんないー!」 「あー、はいはい! え、これわかるでしょ」 「りんはわからないっ」 「ふ、石田ってバカだなー」 「うーわっ、広瀬サイアクっ、女子の敵、りんの敵!!」 「あはは、翔輝が敵とか!」 「ナメんな、俺最強だし」 パシッと頭を叩かれた。 「へー、ガンバってねー」 笑う翔輝に、笑い返した。
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