その先は、

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そんな風に思って先ほどからしばらくやっていたのだが、 「それ…」 と、少しばかり呆れた顔をした、 「…痛くないか?」 彼は手にしたマグカップを俺の手元にそろりと置いた。 「…………」 今度は何一つ込めず動かさず、俺はただの無言で返す。 「ならいいけど」 同じサイズのカップを手の中に楽におさめた男は対面の椅子の背に手をかけガッタと引いた。
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