赤と神隠し

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俺がそう思った時だった。扉が開き通された先に居たのは… 「赤…」 「雪…夜、」 氷山 雪夜だった。 けれど、容姿はかなり違っていた 。女で、体に蔓バラが巻き付いた 異様な姿だった。 「なんで…雪夜が」 「雪夜は体の名前だ 本来の俺の名は神隠し又は酉-ユウ -」 「じゃあ、…アンタは古代寄生虫 だっていうのか?」 頷いた雪夜に俺は唇を噛んだ。 「なぁ…雪夜 アンタを楽にしてやる。 一部の感情を残して…アンタを苦 しみから剥がしてやる。 どうだ?」 「神隠しを薄めるか… 赤にヤれるのか?」 「アンタが今までやってきたのが パーになるくらいな」 俺が言えば雪夜はモーゼと菫に下 がる様に言った。 「全く、闇鬼一番の食い物がアン タとはね…」 「言ってろ…氷山初代当主として お前を打つぞ」 「こえーな…」 俺が雪夜の首筋に歯を当てれば、 雪夜が声を上げた。 そんなのお構い無しに噛み痕を付 けていく。
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