赤と神隠し

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そして、腰に思い切り俺は噛みつ いた。ただ、溢れるのは赤ではな い。どす黒いまがまがしい感情と 言う名の水。 途切れ知らずで、まるで壊れた水 道の様にザバザバ溢れるのが闇鬼 の食欲をそそり、かぶり付き、一 気に俺は飲み出した。 口を手で覆う雪夜を見ながら… 最後まで飲み終わった頃には雪夜 は倒れて寝ていた。 「黙ってりゃいい女だけど俺のタ イプじゃないわー さて、ごちそうさま。 最後に取って置きをプレゼント… 神隠し…アンタいい人に恵まれる 。それから、いい家庭にもな」 暴れそうな雪夜の感情を押さえこ みながら、俺はその場をあとにし た。
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