赤の恋人

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「だいぶ熱は下がったな…」 俺の前では、今、やっと普通に寝 ている恋人がいる。 名前は――ネリネ。 近い未来、お嫁さんで貰うつもり だ。 そんなネリネが――風邪をひいた 。 もちろん、俺はいてもたってもで 、看病に来たわけだ。 予想的中と言うか…枕元に水はな いわ、なんにも食べてないわだか ら、水差しとコップを置いてやり 、少し味のついたお粥を食べさせ て…薬も飲ませた。 軽い風邪だったらしく、今は熱は 下がり、咳もしていない。 闇鬼は、風邪にはならない。 だから看病も出来るのだが。 そうでなくても…したな。と片隅 で思いながら、額に乗せてやった 熱冷ましのシートを新しいのに変 えてやる。
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