赤の時代

3/10
前へ
/26ページ
次へ
ガバッと勢いよく起き上がった。 あの夢だった…。 体が強ばるほど、嫌だったもう1 つの時代…その夢だった。 「烙印…見られたら…アイツらも 俺様も捨てられる…のかね なぁ…氷山兄弟 いや、今はキル リとユーロだったか」 小さく笑った。 腰にある烙印に触れた。 今尚、差別対象な烙印を隠す為に 着物は持ってこいだった。 キルリも足の付け根に近い場所、 ユーロも左肩に烙印を押され、今 も隠している。 多分…旦那にも2人は見せないだ ろう。幸せを壊したくないから。 「シャワー、浴びよ」 烙印のある腰が火傷したような感 覚になり、気持ち悪い。 あの時みたいだ…
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加