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「どうした?!避けるだけでは何も出来んぞ!」
「いや攻撃しますよ?そんなことわかってるしよ!」
次の華雄の攻撃を受け流し、すぐに反撃に移る。
「くっ……!」
華雄が龍の攻撃を必死に防御するものの、速い攻撃に段々ついていけず、ついに―――
「せいっ」
「しまっ―――」
戦斧を弾かれてしまい、華雄が龍に振り返った時には龍は神戟の矛先が向けていた。
「はい終わり。これで満足?」
「ま、まだだ!納得がいかん!」
「まだするの?……まっいいけど」
この後華雄と龍の訓練?は三時間続いた。
―――――――――――――――
「はぁ……はぁ……」
「あー疲れた……。自主練でもこんな動かんわ……」
龍は大きな石を腰掛けにして座り、華雄はへばって庭に四つん這いでいる。
「くそ!くそ!何故だ!何故勝てない!?」
「実力の差じゃないかな、うん……あっ……」
聞こえないように小声で言ったつもりだったが華雄は聞こえてたようで龍を鬼の形相で睨んでいる。
「必ず貴様を越えてやる……」
「うん、その意気その意気。華雄はまだ伸びるよ、変な自尊心持たない限り」
「どういうことだ?」
「どういうこと?例えば己の武が一番だとか、私に勝てる奴はいないとか」
龍は正史で知ってる限りの華雄の性格を当ててみたがどうやら図星らしく苦い顔をしている。
「自尊心は持つなと言いたいのか、貴様は?」
「いや持つなとは言わないよ。持つとしたら……武の誇りかな」
「貴様、言ってることがおかしいじゃないか。さっきまで武に誇りを持つなと―――」
「違う違う」
龍は手を横に振って華雄の言論を制止する。何故かって?めんどくさくて←
「自分自身の武を一番と持つのと誇りを持つのとは違うだろ。戦場では多種多様な武器や使い手がいるだろう?その戦場で同じような武器を持ってる奴は……そうそういないだろうがそいつだけには負けないぐらいの自尊心でいいんだよ」
「そういうことか……じゃあ貴様はどのような自尊心を持ってるんだ?」
「俺か?俺は……人を助けれれる力持つことかな」
「ふむ……」
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