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さまざまな人物が、校門から校舎へと向かい進んで行く。
それぞれの学校での一日が始まるのだ、愛野兄妹も別れてそれぞれの校舎へと歩いて行く。
「さーて、今日も楽しく学校だ♪」
と情太郎が口に出し、高等部の校舎への道を進む。
朝練が終わり授業へと向かう運動部員達や、登校する学生に教師達。
姿形は様々だが、皆学園の一員として共存している。
「・・・・・・太陽、苦手だわ。」
そんな声に情太郎が振り向くと、黒い日傘を差しゴシックロリータな黒のドレスを着た青白い金髪の美少女が後ろからやって来る。
「・・・・・・お、おはようございますメアリー先生。」
ゴスロリ少女は生徒ではなく、教師だった。
「おはよう、愛野君。あなたのオーラ、先生にはちょっと辛いわ。」
情太郎は天使の血を引いており、その力の属性は聖なる物である。
メアリー先生は吸血鬼なので、自分と反対の属性は苦手なのだ。
「・・・・・・ひぃ、すみません先生。」
謝りつつ歩き出す、逃げるが勝ちだ。
「・・・・・・まあ良いわ、担任の私より後に教室に入ったら遅刻扱いにして罰として血を吸わせてもらうわよその火傷しそうな甘い血を。」
メアリー先生がニヤリと笑い牙を見せた瞬間、情太郎はダッシュで
走り去った。
「・・・・・・ふふふ、可愛いわねちょっと本気の冗談なのに♪」
メアリー先生、洒落にならない人である。
変身ヒーロー科の校舎へと、情太郎の後を辿るようにメアリー先生も
歩き出した。
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