序章:混沌の日常

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カオスアカデミアは、いくつもの学科とそれぞれの学科用の校舎と 学科の隔てのない共用施設棟が存在する。 愛野情太郎(あいの・じょうたろう)は、高等部変身ヒーロー学科の一年生 である。 ちなみに、妹の愛野福美(あいの・ふくみ)は中等部魔法少女学科の二年生である。 カオスアカデミアの授業は単位制で、一般教科と各学科の必修科目に 選択科目希望すれば他学科の授業も受けられ単位として認められる。 走りながら情太郎は、周囲のオーラの探知を始め先生のオーラが まだ後方にあるのを確認する。 万物にはそれぞれが持つエネルギー、オーラがあり訓練より操ることが可能であると言う考えから発生した「オーラ学」は小学生からでも学べる 科目であり情太郎も習得していた。 校舎の入り口を見つけ登校の為に歩く生徒、仲間達と会話をしている生徒 に自分と同じような目的で走る生徒の中を挨拶をしつつ 潜り抜け『一年あ組』とプレートが掲げられた教室を目指す情太郎。 彼の目の前に突然、風紀委員の腕章をした紫色のストレートの ロングヘアーの女子生徒が姿を現した。 「・・・・・・廊下を走るなっ!!」 女子生徒はハリセンを一閃させ、テニスのサーブの如く情太郎の顔面に叩き込んだ!! 「ぶばっ!!」 顔面を殴打された情太郎は、後ろへと転倒する。 「・・・・・・全く、朝から世話を焼かせないで欲しいわね愛野君は。 私はあなたの彼女でも、奥さんでもないのだから。」 何処かの方向へキリっとした目線を送り、女生徒は情太郎の首根っこを掴み引きずり後ろの扉から教室へと入る。 教室の中では、その様子を見たクラスメート達の多くが 「は~、またかよ。」的な顔をしてため息をついていた。
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