『鐘楼に誓ったこと…』

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 ここは、男子高校・寮付きみたいなものだ。  でも1つ違う所は、校舎がお寺だからだ。    ちゃんと高校の勉強はある。掃除もある。  そして、部活は全員、剣道とテコンドーしかない。  1日、5時間の練習がある。  寮は、6人で1つの部屋。  ちゃんと号室というのもある。私の部屋は、136号室  一階しかないから、異常に寮の横幅が長い    一番キツいのは、私が女ということだ。  今のところ、このことを知っているのは光秀さんだけ。    もうこの高校にいて、1年3ヶ月、高校2年生。  光秀さんだけしか知らないというだけでもすごいことだ。  もちろん、先生・校長なども気づいていない。    それがどうして気づかないのか、だんだんわかってきた。    ここは、昔、武士を目指す人のための道場だった道場らしいので、  お寺に建て替え、高校の勉強を目指しながら、  武士になりたい人が集まっている。  もちろん、その人達は全員髪が長い。  ちゃんと元結を使って結んでいる。  多分、髪が長いから女だと気づかれていないと思う。  一応、声もわざと低くしている。      今頃、武士というのもおかしいと思うが、  この島には警察がいない。  その代わり、新選組という警察みたいなのがいる。  そう、この高校は新選組に入りたいという人のための  警察学校みたいなものなのだ。(高校付)  
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