それぞれの世界

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*土方* 【丹虎】と【池田屋】どちらかに攘夷浪士が居るはずだ。 俺が拷問した古高という奴は池田屋と言っていたが、ここらでああいう奴等の溜まり場と言えば丹虎だ。 それに古高の意見が必ずしも正しいとは限らねェ。 俺は、仲間を誰一人死なせはしねぇ。 こっちは人数は多いが、池田屋の方よりは一人一人の戦力が劣っている。 だからこそ護らなきゃならねぇんだ。 「おい、みんな行くぞ。」 俺がそう言うと二十数人の隊士が静かに頷く。 俺達は物陰から飛び出し、丹虎の戸を開けた。 「御用によって改める!!新撰組だ………あ?」 それは 俺が瞬きをした瞬間だった。 ------------------------------
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