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「私はこことは違う世界から、康太様に召喚されてこの世界にやってきました」
「急にそんなこと言われてもわかんないんだけどね」
とりあえず落ち着くために、水を用意してテーブルを挟んで向かい合った。
「えと、レナ・クライスさんだっけ?」
「あ、レナで大丈夫ですー!」
「じゃあ、レナ。この世界では召喚なんて概念はないはずなんだけど、君の世界では違う世界に召喚されるっていうのが当たり前に存在するのか?」
「はい、私が康太様に召喚されたように、私の世界ではある程度教育が済むと異世界へ召喚され、その世界で召喚主であるご主人様と一緒に生活していくものとなっています」
「派遣会社みたいなものか」
「最初はそのハケンガイシャ?のようなシステムだったのですが、最近になってそのシステムに不満を持った者達が反逆し始めて戦争状態になってしまったのですー」
「そんな中、僕がレナを召喚してしまったってことか」
「はいー……」
「レナが元いた世界に戻る方法ってあるのか?」
「あることにはあるんですが、私が来る時に長にある命令がくだされまして、それを達成しないと帰れないんですよー」
「ある命令?」
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