1人が本棚に入れています
本棚に追加
「先ほど説明した通り、私の世界は今戦争中ですー。ですが、多くの者はシステムに則りあらゆる世界へ旅立ってしまいましたー。そしてこの世界にも数人の者が……。その中で、一際強い人物が居まして、帰ってくるならその御方を連れてこいとの命令が出されましてー」
「レナ以外にも召喚された奴がいるのか」
「はいー、それについてなんですが、康太様。私のご主人様としてこの件、協力してくださいませんかー?」
「え、そんな急に言われても……」
話を聞いてるだけで既に頭がパンクしそうな状況なんですが。
「ほんの少しでいいんです!私をこの家に住まわせて下さるだけでも構いません!従来のシステム通り身の回りのお世話はさせていただきますので!」
レナが必死の形相でこちらに懇願してきた。
「あー、まぁそこまで言うならなぁ」
「ほんとですか!ありがとうございます、康太さまー!」
押しが弱い僕はあっさりと引き受けてしまった。
こうして僕の生活に新たな要素が加わった。
「そういえばレナのいた世界ってなんて名前なんだ?」
「えーと、こちらの言葉で言うと、『あの世』と言いますー」
「へー、あの世かー、へー……!?あ、よく見るとお前足が透けッ」
「よろしくお願いしますー、康太さまー!」
新たな要素『幽霊』が……。
最初のコメントを投稿しよう!