第一章「都市伝説」

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「先ほど説明した通り、私の世界は今戦争中ですー。ですが、多くの者はシステムに則りあらゆる世界へ旅立ってしまいましたー。そしてこの世界にも数人の者が……。その中で、一際強い人物が居まして、帰ってくるならその御方を連れてこいとの命令が出されましてー」 「レナ以外にも召喚された奴がいるのか」 「はいー、それについてなんですが、康太様。私のご主人様としてこの件、協力してくださいませんかー?」 「え、そんな急に言われても……」 話を聞いてるだけで既に頭がパンクしそうな状況なんですが。 「ほんの少しでいいんです!私をこの家に住まわせて下さるだけでも構いません!従来のシステム通り身の回りのお世話はさせていただきますので!」 レナが必死の形相でこちらに懇願してきた。 「あー、まぁそこまで言うならなぁ」 「ほんとですか!ありがとうございます、康太さまー!」 押しが弱い僕はあっさりと引き受けてしまった。 こうして僕の生活に新たな要素が加わった。 「そういえばレナのいた世界ってなんて名前なんだ?」 「えーと、こちらの言葉で言うと、『あの世』と言いますー」 「へー、あの世かー、へー……!?あ、よく見るとお前足が透けッ」 「よろしくお願いしますー、康太さまー!」 新たな要素『幽霊』が……。
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