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全ての球児が目標にする甲子園。
深紅の大優勝旗を目指す全国大会の裏には、地区予選で散っていった数多の球児たちの涙がある。
華やかな全国の舞台とは違い、決して表舞台に立つことは無い彼らの涙を知る者はほんの一握りである。
本選に勝るとも劣らない激戦の果てに、甲子園という夢舞台があるのだ。
実力、才能、運、努力、その全てを束ねて、それでも届かなかった彼らの物語には、弾ける汗などと言うさながら青春の一ページの様な爽やかな言葉は無い。
あるのは只々、後悔の念だけなのである。
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