日下部稜子5題…版権Missing

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1.No.2 前にクラスの子達が話してた『No.1にこそ意味があるんだ。』って。 けど私にはわからない。だってNo.2のほうが気持ち的に楽だから。 No.1はいつ落とされるかわからない恐怖がつきまとってくるから苦手。 だから私、No.2でいいと思ってたの。 武巳君に会うまでは………       「お―――い、稜子―――!!」 そう呼ばれて振り向くと想像していた通り、武巳がそこにいた。 「どうしたの、武巳君?」 弾む気持ちを押さえながら尋ねると、彼は笑いながらさっきあった面白いことを教えてくれる。 (あぁ、どうか彼の一番が私でありますように。) 笑う彼の顔を見ながら、一緒になって笑って、心の中でそう切に願う。 他のことではいいけど、彼の中でNo.2でいるのはイヤ。 だって、好きだから……… その気持ちをまだ伝えられないまま、私は彼の隣にいる。
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