プロローグ

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いつものように、浅い眠りから目覚めた朝、重たい身体を起こし、気だるげに、顔にかかる長い髪をかきあげる。 また、朝が来てしまった… たぶん、時が止まっているのは自分だけで、長い夜の後には、必ず朝が訪れる。 当たり前のこの現象は、今日も変わらず。 それでも、その明るさすらも拒否するかのように、再び身を横たえ、布団を頭まで引き上げた。
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