祈り

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「行こう。」 稔麿は、掴んでいた瑞希の手を引き上げる。 なんとか立ち上がる瑞希。 そして、手を繋いで、暗い小路を駆けた。 生きるために。 二人で掴む、未来を望んで。 町のあちこちで、甲高い笛の音が飛び交う。
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