王道主人公が偽物なら脇役も偽物

2/4
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
チュンチュン…チュンチュン… はぁ~あ、おはよ なんか主人公らしいんで語り部させてもらいます まずは、俺の名前からだな…俺は天上 創師(アマノカミ ソウシ)だ とりあえず、服着替えるんで出て行ってもらいたい。あと、朝の準備が終わり次第また声かけるから ・・・・・・・・・十五分後・・・・・・・・ ガチャ、いや~気持ちいね朝の陽ざしを一身に浴びるって、そろそろ主人公キャラのアイツが来るからアイツの説明しとくか そいつの名前は池田照雄(イケダテルオ)「おはよう、創師」まあ、ただのイケメンだ 嘘です、ホントの名前は肥黄土 天賦(ヒオウド テンプ)です。なかなかにひどい名前だと俺は思う こいつは何でもできる主人公体質なんだがよく分からないやつだ なぜなら、たいてい脇役ポジのことなんか気にかけないはずなんだがあまりにもいいやつで俺のことを気にかけてくれたりする あとは…そうだ!!最近自分のことを男と言い張り男にみられるよう頑張っていた「男の娘」を落とした数が10人超えた 今まで落としてきた女の数からみたら少ないはずなんだが、ゲイでもなんでもないし、根性ある野郎を落としたということ自体が異常だ 最後にこれは重要だな、実はなんだがアイツには好きな人がいる… これだけ聞いたら普通だなと俺も思う、だけど、その人を落とすために今まで女、男を落としてきたのだという だから、もしかしたらなんだけど!考えたくないことなんだけど!アイツは男の娘が男だということを知りながら落としたのかもしれない 「ちょっと!聞いてるの!?肥黄土様が地味なあなたに挨拶してくれているのですよ!」 「考え事してた」 「人が何回呼びかけても気づかないなんて人間のクズですね!」 「創師に向かってそんなこと言うな!何も考えずたらたらしてる人よりも考えて行動してる人の方が素晴らしいんだ!早く東矩さん謝って!」 「クッ!ごめんなさい…(あなた、後でぶっ殺すから)」 「東矩さん、反省してないでしょ…。もう、一緒に遊んであげないから」 「ウワーン!!」
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!