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15年前。
夏の終わり。
高校生最後の夏だった。
ハメを外し過ぎて、帰宅時間が遅くなった。
電車もバスも無くて、暗い夜道を一人で歩いていた。
小高い丘の下の、田舎の道を真っ直ぐ行くと、私の住む住宅街が見えてくる。
すぐ側だと、油断した時だった。
4人の男たちが乗る車に、声を掛けられて、国道へと向かう道を教えた。
が、その時に私は手を引っ張られて、車の中へと引きずり込まれたのだ。
……今でも覚えてる……あの時の腕の痛み……あの時の恐怖とともに……
泣き叫び、殺すぞ!と言われて、私は静かに泣き続けた。
小高い坂道の途中で下ろされて、男たちに私は服を無理矢理脱がされて、ハイエナのように群がって、私は身体を触られた。
……今でも覚えてる……恐怖のあまり声が出なくなって……涙すらも止まってしまった事を……
男の一人が、ズボンのファスナーに手を掛けた時だった。
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