三十一、ずっと一緒に居よう

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今夜も向日崎さんは自宅へと戻る。 向日崎さんは、別のおばさんと今年から交代ごうたいのローテーションになった。 今は、私だけが泊まりでこの永田家に居る。 9時頃になると、廊下のきしむ音がする。 奴が現れる…。 奴が私、欲しさに現れる…。 ミシミシ…ミシミシ… そして、 「敏ちゃん…僕…入ってもいい?…」 栄司くん登場。 「どうぞぉ~」 すると、栄司くんは入ってきて、二人っきりになった途端に後ろから抱き締める。 「敏ちゃん…早く寝ようよ…」 栄司くんは身体を熱くして、私を早く布団の中に入れてしまおうと誘ってくる。 「ねぇ、敏ちゃん…早く早くぅ…」 「ったくもぉ…」 私は栄司くんに手を引っ張られて、布団に入って、彼の求めるままに、身体を委ねた。 前よりも、手解きが上手くなってて、私も気持ち良くてたまんない。 好き…好き…大好きだよ… 何度もそう言って、私に絡みついてきて。 私も嬉しくて、栄司くんに巻き付く。 「早く一緒に住みたいね…」 布団の中で、栄司くんは私に囁く。 「僕はねぇ、敏ちゃんと一緒ならどこでもいいんだよ…本当だよ…」 そう言って、私の頬にキス。
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