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今夜も向日崎さんは自宅へと戻る。
向日崎さんは、別のおばさんと今年から交代ごうたいのローテーションになった。
今は、私だけが泊まりでこの永田家に居る。
9時頃になると、廊下のきしむ音がする。
奴が現れる…。
奴が私、欲しさに現れる…。
ミシミシ…ミシミシ…
そして、
「敏ちゃん…僕…入ってもいい?…」
栄司くん登場。
「どうぞぉ~」
すると、栄司くんは入ってきて、二人っきりになった途端に後ろから抱き締める。
「敏ちゃん…早く寝ようよ…」
栄司くんは身体を熱くして、私を早く布団の中に入れてしまおうと誘ってくる。
「ねぇ、敏ちゃん…早く早くぅ…」
「ったくもぉ…」
私は栄司くんに手を引っ張られて、布団に入って、彼の求めるままに、身体を委ねた。
前よりも、手解きが上手くなってて、私も気持ち良くてたまんない。
好き…好き…大好きだよ…
何度もそう言って、私に絡みついてきて。
私も嬉しくて、栄司くんに巻き付く。
「早く一緒に住みたいね…」
布団の中で、栄司くんは私に囁く。
「僕はねぇ、敏ちゃんと一緒ならどこでもいいんだよ…本当だよ…」
そう言って、私の頬にキス。
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