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2013年7月11日(木曜日)
日本昔ばニャし 巻ノ一
むかーしむかし、あるところにママ(※)という名前のニャンコがおってのぅ。
このママはとっても手触りのいい毛をしとって、飼い主は毎日もふもふしては癒されておった。
じゃが、ひとつ困ったとこがあった。
それは、ママがすぐにケロリンパすることでのぅ、お腹に毛玉が溜まってはケロリンパ、ご飯を食べ過ぎてはケロリンパするのぢゃった。
そんなある日のことぢゃった。
その日もママはご飯を食べ過ぎててーぶるの上にケロリンパしてしまったのぢゃが、それを見た飼い主は
「ぎゃーーーーーっ!!!!!(顔面蒼白)」
と色気のない悲鳴をあげたのぢゃ。
ちょうどその時、ママがケロリンパしたてーぶるの上には飼い主が二週間前に買った『ぷれすて3(59,800円)』が置いてあってのぅ。
ママのケロリンパはまぁ見事に『ぷれすて3』にかかっておって、飼い主は慌てて救出を試みたものの時すでに遅く、『ぷれすて3』は死んでしまったのぢゃった。
じゃが、諦めきれんかった飼い主はさーびすせんたーに『ぷれすて3』を送った。
そして、さーびすせんたーのいけめん(風の声)のお兄ちゃんの
『どうして壊れたんですか?』
という質問に
『えーと……、水分的?なものをこぼしました(汗汗)』
と苦しい言い訳をしつつもなんとか復活させてもらえることになったのぢゃ。
それからしばらくして蘇った『ぷれすて3』は飼い主のところへ戻ってきたそうな。
いちまんろくせんはっぴゃくえんの請求書とともにな(愕然)。
めでたくなし、
めでたくなし(涙)。
※ママ=黒白タキシード、メス、推定12才。カシミアのような被毛を持つ手触り最高ニャンコ。人間大好きで、赤ちゃんでも子供でも自ら寄っていく。またヒゲや耳、シッポを引っ張っても全く怒らないできたニャンコなので、『生まれ始めて触ったニャンコがこの仔』というお子さんが結構いたりする。
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