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リビングに行くために襖を開けると畳の匂いが鼻に来る。私の家は和風なんだ。
そして少し長めのテーブルに美味しそうな料理が置いてある。この料理を作ったのは操ちゃん…じゃなくお兄ちゃん。
祗園 笑(ギオン ショウ)は台所から笑顔で両手には料理を持って出て来た。
「あ、おはよう花!今日も元気かい?」
私に気付いたお兄ちゃんは料理を落とすんじゃないかってぐらいのスピードで私に迫る。
お兄ちゃんの顔は間近。
「おっ、お兄ちゃん近すぎだって!」
ハッキリ言ってお兄ちゃんはイケメンだ。だから学校でもファンクラブが出来る程。
お兄ちゃんを突き飛ばして何事も無かったかのように自分の席(畳だけど)に座る。
「花は照れ屋さんだなー…」
そう言って両手に持ってた料理をテーブルに置いた。
お、落とさなかったんだ…。
サーーッ
静かに襖が開いて入って来たのは着物がよく似合う私のお母さん、祗園 皐(ギオン サツキ)が入って来た。
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