1話 日常

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「フッ。ホストみたいって」 自分で考えたのに意外にも面白くて笑えた。 「……誰がホストだって?」 いつにも増して低い深月の声に私はゾクッとする。 「えっ?ななな何でもないよ!深月の事、言ってる訳じゃないんだから」 私が深月と口に出すともっと顔を歪ませる………あ、深月って呼ばれるの好きじゃないんだっけ。 そんなに気になるかな? 「花、俺たちは知り合ってからどれぐらいだ?」 怖い顔をしたまま深月が言う。 えぇ!知り合って……うーん…確か幼稚園の時からだからー…12年かな? 「た、確か12年?」 間違ったらヤバい 「………まぁ、答えなんて別に良いけど」 良いのかよ…と心の中でツッコんだ。 「…だいぶ付き合ってるのに……俺が下の名前で呼ばれるの……嫌いだって知ってるよな?」 しっ、知ってますよ!深月って名前が女の子っぽいから呼ばれるのが嫌なんだって。 「…知ってるよ……でも…汐は深月って呼んでるじゃない!」 私がそう叫ぶと、深月と汐は顔を見合わせて深月の奴はわざとらしいため息を吐く。
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