第1話 BLな勇者、フミヤ・サトウ

4/4
前へ
/19ページ
次へ
「残念だがここが魔王の城なんだから、仕方がないんだよ。さて、お前の性別が『男』だからあんまり倒したくないが、 お前が俺の邪魔をするなら仕方ねぇ。かかってこいよ!」 「そうこなくっちゃな!覚悟しろ、勇者ぁ!!」 「、、、遅い」 「え?」 俺はガーゴイルの背後に一瞬で回った。そして、ガーゴイルの肩に腕を回す。 「なぁ、俺と楽しいパーリィーをしようぜ」 「え!?この勇者、ホモ?」 「ふっ、そうさ。俺の恋愛対象は、、、オ・ト・コ!!」 「キモーイ!早くお前なんてぶっ殺してやるー!!」 槍をぶんぶん振り回してくるガーゴイル。まぁ俺には当たりませんよ。 「残念だなぁ。別に人間じゃなくても、お前カッコよかったから有りかなぁって思ったのに」 「キモいキモいキモい!早く死んでくれ。まじで!」 「ほんと残念だよ。じゃあな!」 俺はこのちょっぴりタイプのガーゴイルを倒すのに躊躇したが、剣を振り、ガーゴイルを倒した。 「さて、最後は魔王だけか。一体どんなカッコイイ魔王なんだろうなぁ」 (※決してパーリィーしたいなんて思っていません。もちろん倒します) 俺はこの高鳴る(いろんな意味で)を抑え、魔王の部屋に続く扉を開いた。 しかし、扉の向こうにいたのは、想像とは全く違う魔王だった。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加