…食堂で。

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「…お前等、深卯の事を馬鹿にしてやがんのか?」 …胸倉をつかんだ委員長の手を港ちゃんが払った。 「…馬鹿にしてんのは、ソッチでしょ?」 ギロリと、港ちゃんの瞳が委員長を睨む。 …ざわつく、周囲。 「…会長が役員の仕事肩代わりしてたの、知ってるよね?あんた、風紀でしょ?…書類を渡す時、書類を会長が持って来た時、おかしいっておもわなかった?…俺ですら、気付いたよ。…会長、顔色悪かった。ずっと。ずっと。」 …知る訳がないよ。 その人、ずっとサボってたもん。 オロオロとする巧先輩。この人は、いつも自分より周囲を気遣う人だ。 …だからこそ、隣に誰かが必要で… きっと、今はそれが港ちゃんなんだと思う。 「港…。」 震える細い声。 …悔しそうに唇を噛んだ港ちゃんの頭を巧先輩が愛しそうに撫でた。 「は?ソイツだって、結局サボったじゃねーか。役員達の事言えんのかよ?…そんなんで偉そうに深卯の事馬鹿にすんな。被害者ぶりやがって!!」 …委員長の怒声が響いて、僕は頭を抱えた。 …………悪役だよ。それじゃあ…。 「……倒れたんだよ。」 「は?」 「会長、倒れたんだよ。」 その言葉に、ヒュンと喉の奥がなった。 …やっぱり、会長。倒れてたんだ。  
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