究極の大作戦~そして澪は星になった~

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「まぁそんなことを言ってもしょうがないだろう。そうなってしまった以上その現実を受け止めるしかない。」 そう言ったのは帰宅部の副部長、野中藍羅。話によると部長とは幼なじみの関係らしい。そしてかなりがつくほどのゲーマーだ。これは噂に過ぎないのだが、あのド○クエシリーズを最速ラップ叩きまくりで5日で完結させたらしい。 「藍羅先輩・・・」 「澪が頑張ってこんなにゲームを集めてくれたんだ。そこは感謝せねば」 「暑さで頭が逝ってるんですねわかります」 そしてこの人も部長と同じくノー天気な人間だ。 「借りたものは返せばいい。まずはその方法を考えねば」 「あ、あの・・・その前に生徒会に報告した方が・・・」 小さく手を挙げたのは上川柚奈。私と同じ一年生だ。まぁこの人も部長の玩具にされてる可哀想な人と言っていいだろう。ちなみにクラスは私の隣らしい。 「ふむ・・・それも一理あるか。それじゃ木葉君、この部長を引き摺って・・・じゃなくて担いできてくれ」 「おい今確実に引き摺ると言ったよね!?この鬼畜!」 藍羅先輩・・・・あなた結構鬼畜すぎます。見てくださいよ部長の姿を。小刻みにブルブル震えてまるで捨てられた子犬みたいになってるじゃないですか。不覚にも可愛いと思った私がいたというのは内緒だ。
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