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私は心が軽くなったような気分で自転車をこいで職業安定所に通った。
いや、心が軽くなった気分だと思わせようと必死だったのかも知れない。
今思えば、スッキリなんかしてなかったと思う。
辛いことから目を背けて逃げてしまったんだと、心に蓋をしただけなんじゃないかと思う。
軽くなった。心晴れやか。
そんな風に思うことで、当時の私は自分を奮い立たせたのかもしれない。
しかし、心に傷が残ったのは事実で、
それを見ないようにしていた。
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