パートとしての始まり

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あれはちょうど秋口の残暑が残る、 夜の長い、 辛く、苦しい時だった。 どんなことがあっても辞めてやるものか、 意地だけが私の支えだった。 そして、冬なんかは、何もすることのない会社に通い、給料お前いらないだろってみんなの前で皮肉られた。 だから、職場の備品の在庫整理したり、 施工にあたっての書類を作り直したり、 CADを使って図面を引く練習などもした。 もちろん、夜中は除雪で呼び出されたりもした。 それでも、仕事には行った。
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