ゲーム前、あるプレイヤー視点から

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月本「………以上です。」 「………。」 私たちは絶句していた。 これは確か「逃走中」のパロディ企画のはず。 それにしてはずいぶん本格的な気がした。 むしろ、本家に近い。 「あの…。」 気になった私は思い切って月本さんに話しかけてみた。 「これ、ずいぶん本格的ですよね…。」 「あぁ、実は僕、逃走中が大好きでして。この機会を借りて本物に匹敵するくらいのものを作ろうと思いました。」 それを聞いてみんな納得したようだ。 理由を話しているとき笑顔だったのが何よりの証拠だ。 私は前に1回本物をやり、逃げ切った。 パロディと聞いて、内心やる気はあまりなかった。しかし、クオリティが高いとなると、俄然気持ちは高まる。 逃げ切ってやろう、今回も。
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