始まり

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母「この子に名前をつけましょう」 父「そうだなぁ…タキトなんてどうだ?」 母「いいわねぇ...それにしましょ!」 「おんぎゃあ、おんぎゃあ!」 父「よーしよし、今日からお前はタキトだ!強く育てよ!」 こうして生まれたタキトという一人の子。 ノース村では子供が少なく、子供が生まれるたびに宴をするのが習慣だ。 村の中ではもうお祭り騒ぎになっている。 その夜。 (ドンドコ、ドンドコ、ドンドコ) 「「「はい!はい!」」」 「ヤーレ!ソーラン!ソーラン!ソーラン!はいはい!どっこいしょー!どっこいしょー!」 「子供が生まれたわっしょい!」 村の人々は思い思いに歌って踊って子供が生まれたの祝った。 そして、何ヵ月かたったある日。 タキトの左肩にあるアザが出来た。 しかもぶつけたようなアザでは無く、なにか模様のようなアザなのだ。 父「このアザは...」 母「パパ!なにか知ってるの?、タキトはこのアザが出来てからずっと高熱なのよ!」 父「これは俺の家の古くから言い伝えられている呪いのアザだ」 父「まさか本当にあるとはな...ただの言い伝えだと思っていた。このアザが出来た者はまわりに災いをもたらし、まわりを不幸にし、そして、まわりの者が死んでいくというアザだ...」 母「そんな....なぜこの子が...」 父「わからない...ただこの子はこの村に居さすわけにはいかない。」 母「嫌!嫌よ!絶対にこの子を捨てさせない!」 父「わかってくれ...ごめん...」 そう言うと父は目にも止まらぬ速さで母の後ろにまわり、手刀を放ち母を気絶させた。 父「ごめん...そして、タキト....ごめん...」 そして、父はタキトを村から離れた魔物の森へと捨てた。
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