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「あら少し残念。でも百合江ちゃんの女性ホルモン活性化にはなっているようだから、ここは口を挟めなさそうね。うふふ」
何だか別れの瞬間の出来事まで見透かされた気がして、今度は耳まで熱くなった。
私が石崎くんの顔をチラリと見ると石崎くんは秘密めいた微笑を浮かべた。私はもう赤くなる所がなかった。さやかちゃんが、ふーん。と呟く。
「百合江さんが思い出し赤面する所なんて初めて見ました。石崎さん、肉弾戦なしで一体どんなエロいことしたんですか?」
さやかちゃん! 真顔で朝から聞く内容じゃないよね?
確かに今まで、直ちゃんとさやかちゃんの事色々聞いたけど。流石に直ちゃん本人にあれこれ聞いたりしたことはないよ。私がさやかちゃんに文句を言おうとしたら、石崎くんが遮った。
「たいしたことはしてないよ。あまり、安西さんいじめないでくれる? 一応俺の特権なんだし」
私をいじめる特権なんて、与えた覚えないんだけどなあ。
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