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それから、次の金曜日さやちゃんが僕の家に来た。
僕はさやちゃんの薬指のサイズを測ると言う自分のミッションを決行する意欲に燃えていた。多分燃えすぎてたんだと思う。
「直ちゃん、今日は仕事お持ち帰りなし?」
「なし。さやちゃん、今週は、二泊できるの?」
「うん。やっと仕事落ち着いたし、そのつもりで来ちゃった。いいかな」
「もちろん」
一晩かもしれないチャンスが二晩って事で、心の中で、ガッツポーズをする。
「今日、ちょっと疲れちゃったから、ごはん、なんか頼むか、買いに行くのでいいかなあ」
「うん。何でもいいよ」
疲れてる時は外食に行かない。
これは何と無く二人で決まってるルール。
外食に行っても、お金は、二人で共有のお財布から、僕が払う。
これは、さやちゃんが決めたルール。
でも、僕が食べにいきたい場所に連れていく時は、僕が払うってルールを追加して貰ってる。
村岡に前にルールの事を言ったら、
「マジで出来過ぎ。ミューズ。でも、女は女ってだけで色々コストかかってるから、メシぐらいたまに奢っとけ、
お前、口紅一本がいくらするかとか知らないだろ? 女は顔面と髪と洋服に男よりずっと金がかかるんだよ」
って言われて追加してもらった。
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