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AM4:00
僕は枕の下に忍ばせている携帯が震えるのを感じて起きた。
目を開けて、さやちゃんが、僕に絡めている手や脚を、そうっと動かして、ゆっくりと動かして、ベッドの隅に座った。
あの輪っかのいっぱいついた、輪っか。リングサイズゲージを自分の鞄の中から出した。
さやちゃんの指ってどれくらい?
いっぱいあってどれから試せばいいのか分からない。
これくらいかな? と思って、さやちゃんの薬指にはめた。
その途端さやちゃんが寝返りを打つ。
「うーん。直ちゃん……」
寝言を言ってるさやちゃんの唇の端が上がる。
きゅんとした。夢にまで僕出てるのかな?
もう、毎朝4時に起きるべきかもしれない。
あ。そうじゃなくてミッション。
僕はさやちゃんの指にはめたリングサイズゲージを外そうとした。
あれ? 外れない。
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