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「ああ。よかった。良かったよさやちゃん」
ほんとにあの忌々しいジャラジャラがずっとはずれなかったら、どうしようと、思ってたけど、さやちゃんが自分で外したリングサイズゲージをしげしげと眺めているのを見て、
自分のミッションが完全に失敗したのを思い知った。
「直ちゃん、何をしようとしてたの?」
シンプルで的確すぎる質問が胸に刺さった。
あれ、外れたら消える仕掛けとかあったらいいのに。
情けなくって、涙がこみ上げてきたけど、僕はさやちゃんの前に跪いた。
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