僕の彼女は女神様④

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結婚。 となると、プロポーズ? さやちゃんと僕との事をこうして思い返すと、僕は、女の子が思い浮かべそうなロマンチックな事を一つも、さやちゃんにしてあげてない。 プロポーズくらい、そういう事をしてあげたいなって、柄にもなく思う。 「ねえ、姉さんはお義兄さんにどんな風にプロポーズされたの?」 「え?」 姉さんは、珍しく顔を赤くした。人には言えないタイミングで言ったのかな? お義兄さん。 「あ、言いたくないんだったらいいけど、姉さん的にロマンチックなプロポーズってどんなの?」 「そりゃあ、やっぱサプライズじゃない? 欧米みたいに跪いて指輪とか」 「指輪かあ」 「あんた、ちなみに年収と貯金はいくらあんの?」 僕がさらっと告げると、姉さんは目を丸くした。 「なんで、医者の私よりずっといいわけ?!」 「あ、でも、自営業みたいな物だし。人気商売みたいな感じだから、今年はそうだっただけで、来年はわかんないし」 「てっきり、指輪買うお金ないとか言うんだと、思ってた。そうだったら、用立てて上げようと思ったのに。心配して、損した!!」 姉さんは、僕に対する扱いが酷いけど、こういうとこ過保護だ。僕のコミニケーション能力じゃ医者にはなれないから、私が家継ぐ! って毅然と言って僕に自由をくれたのも、姉さんだった。 .
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