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薄暗い牢獄。
水滴が滴る音が定期的に聞こえる。
辺りには部屋の外にある蝋燭が一つだけ寂しく灯っているだけで、他には特に何もない。
「はぁ、なんたってこんな事に……ん?」
誰かの足音が近づいて来る。
二人…か?
予想通り来たのは二人。
一人は俺を連れて来た男。
もう一人は豪華な甲冑を着た明らかに身分の高そうな男。
「この男か…?」
「はっ!左様です、吏粛様。
森の中を一人で歩いており、さらにこちらの剣を所持しておりました」
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