第二章

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薄暗い牢獄。 水滴が滴る音が定期的に聞こえる。 辺りには部屋の外にある蝋燭が一つだけ寂しく灯っているだけで、他には特に何もない。 「はぁ、なんたってこんな事に……ん?」 誰かの足音が近づいて来る。 二人…か? 予想通り来たのは二人。 一人は俺を連れて来た男。 もう一人は豪華な甲冑を着た明らかに身分の高そうな男。 「この男か…?」 「はっ!左様です、吏粛様。 森の中を一人で歩いており、さらにこちらの剣を所持しておりました」
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