ようやく日常パート…

3/39
前へ
/422ページ
次へ
サクヤと共に空き教室を出ると、廊下で頭を下げている奴がいた。 こういう奴とは関わらない方が身のためだ。 ちょっと親切心を見せて話しかけると、すぐに調子に乗るからな。 今までの例で言うと、うずくまってるおっさんに連夜が話しかけたら、いきなり宗教の勧誘してきたりする奴がいた。 その優しさが神のそれと同じだとか、素質があるやらなんやら言ってきてうざかった。 どんな宗教ですか?って聞いたら、目を閉じて心酔したように話出したから、そのまま立ち去ってやった。 というわけで、今回は声をかけずさっさと立ち去ろう。 「おい!今絶対俺のこと見ただろ!見て見ぬ振りして立ち去ろうとしたろ!」 何か言ってるレイ…怪しい奴は無視するのが一番。 反応することが相手を喜ばす。 「えっ?ちょ、ちょっと!?聞こえてますよね!?ナツキさーん!ナツキ様!」 「ナツキ様、そろそろ反応してあげたらどうですか?」 サクヤが言うなら仕方ない。 振り向くと、レイt…怪しい奴がぱあっと笑顔になる。 「おお!ナツキやっと聞いてくれrーー」 「よ、ミリナ。今日はルシリアは?」 「リアちゃんなら先生にプリント出しに行ったよ」 「なら、ルシリア待って四人で帰るか」 「えっ?俺は!?俺入れて五人じゃん!というか話聞いtーーグフッ」 ミリナの凄まじい膝蹴りが怪しい奴…もうレイトでいいや。の腹にささった。
/422ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6569人が本棚に入れています
本棚に追加