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サクヤと共に空き教室を出ると、廊下で頭を下げている奴がいた。
こういう奴とは関わらない方が身のためだ。
ちょっと親切心を見せて話しかけると、すぐに調子に乗るからな。
今までの例で言うと、うずくまってるおっさんに連夜が話しかけたら、いきなり宗教の勧誘してきたりする奴がいた。
その優しさが神のそれと同じだとか、素質があるやらなんやら言ってきてうざかった。
どんな宗教ですか?って聞いたら、目を閉じて心酔したように話出したから、そのまま立ち去ってやった。
というわけで、今回は声をかけずさっさと立ち去ろう。
「おい!今絶対俺のこと見ただろ!見て見ぬ振りして立ち去ろうとしたろ!」
何か言ってるレイ…怪しい奴は無視するのが一番。
反応することが相手を喜ばす。
「えっ?ちょ、ちょっと!?聞こえてますよね!?ナツキさーん!ナツキ様!」
「ナツキ様、そろそろ反応してあげたらどうですか?」
サクヤが言うなら仕方ない。
振り向くと、レイt…怪しい奴がぱあっと笑顔になる。
「おお!ナツキやっと聞いてくれrーー」
「よ、ミリナ。今日はルシリアは?」
「リアちゃんなら先生にプリント出しに行ったよ」
「なら、ルシリア待って四人で帰るか」
「えっ?俺は!?俺入れて五人じゃん!というか話聞いtーーグフッ」
ミリナの凄まじい膝蹴りが怪しい奴…もうレイトでいいや。の腹にささった。
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