6568人が本棚に入れています
本棚に追加
/422ページ
迷わずセシルの隣に座ると、サクヤが俺の後ろに座りルシリアが隣に座る。
ミリナはレイトをフェイの方に押しやってルシリアとレイトの間に座る。
アリスが少し残念そうな顔をしているが、さすがにその一人分あるかないかという隙間に座る気はない。
「夏樹何か勉強する物ない?」
連夜がいつも通りのセリフを言ってきたので、連夜用に持ってきた本を渡す。
「ありがとう」
本を受け取ると、すぐに読み始める。
渡した本は、だいたい300~500年前の歴史で連夜が現在所持している聖剣を初めて使用した勇者についても詳しく書かれた本だ。
物語形式ではなく、ある出来事の理由などを作者の意見を加えながら書いた物だ。
「レンヤさん真剣に読んでますけど勉強は大丈夫なんでしょうか?」
読んでいたノートを置いたセシルが言う。
ノートにはテスト範囲と先生の出題傾向などが書かれていて、それを読むだけでも高得点が取れそうな内容だった。
「いつも通りだから大丈夫だろ。あいつは勉強会やりたがるくせに普通の勉強は一人で終わらせるから、ああいった教科書以外の為になる内容が書かれたやつを与えとけばいいの」
地球の頃も、数学の歴史とか読む意味あるかわからない本を読んでたし。
最初のコメントを投稿しよう!