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「ねえ、これもっと楽にやる方法ない?」
ルシリアがノートに書かれた数学の問題を見せてくる。
こっちの数学は地球よりは遅れてるが、高校の数ⅠAくらいまでの内容なら学園で習う。
問題を見る限り今回の範囲は式の展開と因数分解みたいだ。
といっても、レベルは低めだが。
センター試験の最初にある基礎問題程度の内容が殆どだ。
「これは先にy/3でくくれば簡単だから」
「あ、そっか。分数でくくれば楽なのね」
こういうのは発想力と慣れだからな。
パッて思いつく人は早く終わるけど、一個ずつやるとなると時間かかるからな。
「ナツキは勉強しないんですか?」
連夜の隣にいたアリスがいつの間にかサクヤの隣に座っていた。
連夜は本を読みながら、フェイに簡単に勉強教えてるな。
でも、視線が9割本に向けられてる。
「アリスとセシルと同じく勉強は終わらせてあるからな。ルシリアやミリナも軽く復習するだけである程度はとれるレベルだろうし、勉強会というよりは暇つぶしに来た感じだ」
実際、アリスとセシルは何もしてないし、ルシリアは応用問題を解いてる。ミリナはレイトをからかいながら勉強教えてるし、必死なのはレイトと赤髪くらいだろ。
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