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「まあ、連夜には頑張ってもらうとして…
俺の要求は人の所有物を使える能力と、スペックをちょっとだけ上げておいてくれ。
…ちょっとだけだぞ。あんまり上げすぎたら自殺してやるからな」
「…それだけ?」
きょとんとした顔で見てくる。
そういう顔は女の子にしてもらいたいものだぜ。
「知り合いの神の所ではチートスペックをもらうのが当たり前とか言って、大量の能力もらって行った奴がいたらしいから、そんなものだと思ってたのに」
俺はテンプレ通りにはならないし、普通の奴と同じにしてもらったら困る。
友達からバグってると何回言われたことか…
「それでいいなら、さっそく転生してもらう。一応、念話で俺に連絡できるようにしといたから何かあったら連絡してこい」
「了解。楽しんでくるよ」
「いい感じの立ち回りができるところに生まれるようにしとくよ」
色々ありがとう。
適当に楽しんだら、手伝いでもしてやるよ。
「待ってるぞ。世界管理するのってめんどくさいから基本放置してるんだけど、煩いやつもいるんだよ。
じゃあな。開け、世界の扉よ」
背後に現れた扉から発せられる光に包まれると、眠るように意識が遠ざかっていった。
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