ようやく日常パート…

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俺も鍛えないとな… 兄さんと連夜が、魔装の更に上に位置する覇王装まで辿り着いたら置いてかれてしまう。 初代勇者が初めて使用したと言われる覇王装。 初代勇者以外に完全にコントロール出来たのは片手で数えられると言われる超高難易度ではあるが、覇王装を持ってして魔王と互角だったらしいからな。 兄さんと連夜、二人が覇王装を扱えるようになったとしても戦力的にはやや不安か… コンコン 静かだった部屋の中にノックの音が響く。 連夜にはノックだけしたら入れって言ってあるから返事をせずとも扉が開かれる。 「おはよう夏樹。パーティーは夕方からだから、それまでいっしょに遊ばない?」 入ってきたのは探知通り連夜とアリス。 二人とも正装というわけじゃなく、普通の服装だ。 「今サクヤが用意してるから、久しぶりに屋台でも見てまわるか?」 「そうだね。前に一緒に行ったのは中3の時だし、本当に久しぶりだね」 高校入ってからは何人か良さそうな奴がいたから、連夜とのデートプランを立ててやってたからな。 連夜はその女の子達のこと友達としてしか見てなかったから、毎回俺を誘ってきたけど。 「あ、あの…」 アリスが複雑そうな顔をしてる。 俺の右目のことでも気にしてるんだろうね。 あれ以来、アリスと屋台周りとかしてないから。
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